世界も社会も「自分事」                                   

 足元からグローバル+多文化につないで    

   ボーダーを越えるーダーを越える


今日、国際的にも、子ども・若者の全面的成長、「人」全体(holistic)としての成長、つまり、論理的思考力等の認知的スキルだけでなく、社会性、意欲や自己コントロール力等の非認知的スキルもバランスよく育つことが重要だとされ、その目標に向かって教育が果たしうる役割が期待されています。これは、貧困等により社会的に不利な状況にある子どもについては特にあてはまるとされ、コロナ禍以後はより一層、国際的に主張されるようになっています。一般社団法人グローバル多文化社会研究所は、東京都文京区にある、こうした子ども・若者の全面的(holistic)な成長を、教育・福祉・国際協力分野にまたがり、国際的な枠組みから研究と実践とを結び付けて後押しする一般社団法人です。グローバルな課題と日本社会の中の多文化とを結び付けて、「自分事」として理解、行動できる「グローバル多文化力」の育成、これを育てる教師や社会を研究に基づく教材開発、研修、国際発信等で後押しします。

 

 


なぜグローバル+多文化なのですか?


グローバルは国のボーダーを越えることを意識し、多文化は社会の内外において、文化のボーダーを越えることを意識しております。グローバルに起きていることは足元の多文化につながり、足元の多文化はグローバルの問題につながる、そうした意識が世界も自分の社会も「自分事」の意識につながると私達は思い、そうした意識を育てるための活動を推進します。

 

 


各国で新型コロナウイルスで学校が臨時休校

      戦乱を逃れる難民の子どもたち

                                      貧困 社会的格差 暴力・・・

 

グローバルな課題や地域の多様化に関する情報に、様々な場で触れることが多くなりました。しかし他方では、相変わらず日本の国際化の遅れは問題視され、異なる文化的背景、民族や人種等が違う人に対して、海外で起きていることも、日本社会で起きていることも、どことなく「他人事」「対岸のこと」であることを思わせる発言を聞くことが少なくありません。

なぜなのでしょうか?

世界が一体化していると言われるグローバルな時代でも、日本社会が実質、移民社会化、多文化社会化していると言われる中でも、それを実感させない日本社会の仕組みがあるのではないでしょうか。多くの住民が海外から移住してきたわけでも、そうした親族や友人がいるわけでもなく、言語の壁もあり、世界で起きていることに思いをはせることがあっても「自分事に」になりにくい状況があるのではないでしょうか。

足元で起きている多様化と、世界のグローバル化とのつながりを実感することが難しい社会、自分とは異質な人々に起きていることが「他人事」になりやすい社会、本研究所は、こうした状況を乗り越える条件を作る必要があるという危機感のもと、長年、教育におけるグローバル化・国際化や多文化共存に関わる教育問題を研究してきたメンバー、国際協力や内外の学校の場で実践や支援に関わってきたメンバーを中心に設立されました。三つの部門を相互に関連付けながら、平和で平等なグローバル多文化社会を担う子ども達、それを教育する教師、そして、それを支える社会の実現を後押ししていきます。

            意識することから人の行動は変わる

             人の行動が変われば、社会も変わる

 

そうした思いを共有できる仲間を求めています。

 

 


ニュース


世界授業研究学会で「日本式」の全人的教育Tokkatsuモデルがはじめて国際発信されます

2022年9月21日、マレーシアのクアラルンプールで世界授業研究学会(World Association of Lesson Studies, WALS)で日本の非認知的教育を含む教育モデルTokkatsuに関連した基調講演(恒吉)、エジプト、インドネシア、日本からの登壇者によるシンポジウム、日本特別活動学会の先生方によるワークショップ、ブースが設けられました。


世界授業研究学会(World Association of Lesson Studies, WALS)の2022年マレーシアでの年次大会についての運営委員会の動画。https://youtu.be/jHELZq80PD8  右記は基調講演者(恒吉)の学会による動画。https://www.youtube.com/watch?v=649d4WVlgo0

 


2022年9月21日、世界授業研究学会(WALS)で、基調講演、日本、インドネシア、エジプトからの発表、午後は日本特別活動学会からの先生方による「当番」「係」のワークショップが行なわれ、多くの参加者がありました。また、Tokkatsuブースも設けられました。


日本式の全人的教育Tokkatsuの海外での取り組みを支援しませんか

草の根の多方向的学びをデザインする


本研究所と国際コンサルのパデコが共催したシンポジウムでインドネシア教育大学のTatang Suratno先生(研究所の共同研究者)のチームが発表されたインドネシアでの日本式の教育、Tokkatsuの取り組みの様子です。



マレーシアの国際イスラム大学にて、2022年9月22日と23日、日本式の全人的な教育Tokkatsuを参考にしながら、マレーシアのイスラム教育を考える意見交換、ワークショップが行なわれます。本研究所のメンバーが複数発表します。(右記:大学系列Home - IIUM EDUCARESekolah Setiabudi (Rendah & Menengah) - YouTubeより)